About 500LINE
開発チームによって水面下で進められていたプロジェクトがその全貌を現したとき、そこには息を呑む驚異のテクノロジーが存在していました。ELACには斬新なアイディアを具現化する鋼のクラフトマン・シップがあるのです。FS 509VX-JETは今のELACのアイデンティティそのものです。
PROFILE
ELACのR&D(研究開発チーム)は、高性能トィータJETを7オクターブの帯域を点音源で放射するX-JET COAXへと進化させ、さらにルーム・アコースティックに踏み込んだVX-JETという誰も予想しなかった革新的ドライバー・ユニットを誕生させました。フラッグシップ・ライン2番目のモデルとして登場したFS507VX-JETは、設置場所の自由度を高めたミドル・サイズ・キャビネットにこのVX-JETを搭載。クリスタル・ラインを型押ししたアルミ・サンドイッチ構造振動板を、堅牢なアルミ・大キャスト・フレームに収めた180mm AS-XRドライバーとの絶妙なコンビネーションで、ハイエンド・オーディオ・シーンの最先端を行く豊富な情報を正確に再現。さらにこのクラスならではの上質で潤いのある音色と美しい響きでリスナーを魅了します。FS507VX-JETはハイグロス・ブラックとともに、美しい仕上げのハイグロス・ウォールナットをご用意いたしました。
DETAIL
VX-JET
革新的な機構を持つドライバーユニットVX-JETは最新のJET Vト
ウィータと平面振動板ミッドレンジドライバーを同軸上に組み合わ
せ、400Hz-5,000Hzまでの広帯域を点音源で再生することができ
る画期的なドライバーユニットです。さらにそこに加えられた
新たなテクノロジーは、ルーム・アコースティックとマッチングを
図るという極めてユニークなアイディアに基づいています。スピー
カーのリア・バッフルにある調整ノブは、VX-JETの振動板のポジ
ションを前方8mm/後方8mm移動することが可能で、これは高域
と中域の指向性パターンを任意に調整することを目的としています。その結果、スピーカー自体の音を変えることなく、リスニング・ポジションにおける直接音と反射音との比率を変化させることができるのです。VX-JETを搭載した500LINEはあらゆる環境にフィットするアクティブ・アコースティック・コントロールを備えた初めてのスピーカーシステムです。
【VX-JET 後方ポジション】
リスニングポジションで反射音(青)が多い場合、VX-JETの位置をバッフル後方に移動することにより音場を改善することができます。多すぎる反射音は部屋の壁、床が硬い素材の場合や、スピーカーとリスニングポジションが非常に離れている場合に発生します。
【VX-JET ノーマル・ポジション】
リスニング・ポジションで反射音が適正な場合、VX-JETの位置をノーマル・ポジションに設定します。
【VX-JET 前方ポジション】
リスニング・ポジションで反射音(青)が少なすぎる場合、VX-JETの位置をバッフル前方へ移動することにより改善することができます。少なすぎる反射音は、部屋に多くの吸収物がある場合や、スピーカーとリスニング・ポジションが近すぎる場合に発生します。
AS-XR180mm ミッド・ロー・ドライバー
クルトミューラーに制作を委託するアルミ振動板には、新パターンのクリスタル・ラインが施されています。セル
ロース・パルプ・コーンとの組み合わせによるサンドイッチ構造のハイブリッド振動板は、数々の進化のもとその
完成度を円熟の域に高めたと言っていいでしょう。小口径ウーハーならではのリニアリティの高いロング・スト
ロークのために、新しい180mm AS-XRウーハーは、口径を拡大したチタニウム・ボイス・コイルを採用。滑らか
なストロークを生む大型ラバー・サラウンド、フレームからバスケットまでいったい成形とした堅牢なアルミ・ダ
イキャスト、ダブル・フェライト・マグネットで構成された強力な磁気回路。その技術の全ては、画期的なドライ
バー・ユニット VX-JETのパフォーマンスと対等に渡り合える優秀なウーハー・ユニット想像のために投入されました。

