About 400LINE
NEW 400LINEには、ELACが構想を掲げていたミドルハイ・コンセプトが具体化されています。
しかし、そんなソフトよりのイメージを打ち砕くストイックなまでの新技術投入を目の当たりにすると、そこにELACが目指す新しい時代のスタンダードが見えてくるのです。
PROFILE
ELACの新世代クオリティをマルチ・チャンネルへ発展させるセンター・スピーカーです。400LINEの証であるJET VとAS-XR CONEウーハーで構成されたCC400はバスレフ・ダクトを底面に設けたボトム・エミッション・テクノロジーを採用。センター・チャンネルに膨大なエネルギーと情報を要求する最新のマルチチャンネル・ソースに余裕で対応します。ELACのセンター・スピーカーに共通するワイドな音場はELACが長年にわたり解析した音響技術であり、セッティングされたマルチ・チャンネルの環境に身を置けば、CC400がセンター・スピーカーの役割を十分に理解した専用設計に基づいていることがご理解いただけるでしょう。
DETAIL
NEW JET V
進化を続けたJETⅢが再生周波数の50kHzまで拡大したことで、それは高性能トィータの条件を全て満たしたと思
われました。しかしELACの開発陣はマイナーチェンジとは一線を画する新型Vを宣言したのです。最大の変更点と
される電極プリントの最小化は、カプトン製振動版の有効面積に20%の拡大をもたらしました。新しいホールディ
ング・パターンの功績は、パワー・ハンドリングが向上したことで飽和レベルに至るまでのマージング高まり大入
力への対応が強まったこと。そしてELACが大きなメリットと捉えているのが、共振周波数をより低い帯域へ遠ざ
けたことです。実質的な再生帯域が広がったことでネットワーク設計の自由度が広がり、さらに高調波歪みの低減
も達成されました。その他の改良点はネオジウム磁気回路の強化、トィータ・バッフルを樹脂からアルミ・ダイキャスト製に変更、正面の開口部を広げ4ギャップとしたことなどが挙げられます。
AS-XR CONEウーハー
フレームから続くバスケットまでアルミ・ダイキャストの一体成型としてその強度を高めたAS-XR CONE。ストレスないモーションのため大型化されたラバー・サラウンドと同期する来るとミューラー製セルロース・パルプとアルミで構成される振動板には、リデザインされた新しいパターンのクリスタル・ラインがプレス処理されています。さらに目に触れることのないその内部にも新たな技術の痕跡が残されています。自社工場で加工されるボイスコイルの内径は大型化され、振動板との接合部近くには共振周波数を抑えるためのアルミニウム・リングが装着されています。小口径ロングストローク・ウーハーの急先鋒ELACの止まることのない進化がここにあります。
ネットワーク/スピーカーターミナル
ウーハー・ネットワークは、磁気歪みのないハイパワー・エア・コイル、MKT(金属化ポリエステル・フィルム・コンデンサ)、そしてトィータ・ネットワークにもMPT(ポリプロピレン・フィルム・コンデンサ)などの高品位パーツを採用。ネットワーク基板は、振動対策が施された「マッシブ・マウンティング・プレート」と呼ばれる3mm厚アルミとモールド成型樹脂の複合プレートにマウントされています。スピーカー・ターミナルも新規設計されたもので、「ソリッド・メカニカル・バインディング・ポスト」と呼ぶELACオリジナルの金メッキ仕様のターミナルは、シンプルなシングル・ワイヤリングで確実なロックを約束します。
ボトム・エミッション・テクノロジー
設置場所の影響を最小限にとどめるボトム・エミッションを採用。スピーカー底面にのみバスレフポートを持っています。FS409、FS407のフット・ベースはシンプルなデザインのスチール製となっています。