About Debut LINE
アンドリュー・ジョーンズによる新しいスピーカー「Debut」ライン
間もなく90周年を迎えるドイツ・スピーカーブランドの雄、ELAC。これまで、TADやKEFのスピーカー開発を手がけてきたエンジニア、アンドリュー・ジョーンズがその籍をELACへ移したことは、海外のオーディオショウやメディア、インターネットを通じて様々な形で報じられ、大きな話題となっています。
そのアンドリュー・ジョーンズがELACで初めて開発した新しいスピーカーが「Debut (デビュー)」ラインです。
Debutラインには、ジョーンズによってデザインされたトゥイータとウーハーを採用。これまでのELACにはなかったアラミド・ファイバーを用いた新ウーハーは、一般的なウーハーに比べて強度と軽さの面で大きなメリットを有しています。
1インチ・クロスドーム・トゥイータにも新たにデザインされたウェーブガイドを採用し、スムーズに伸びた周波数帯域を実現しました。ELACが培ってきた技術力とジョーンズの手腕が見事に融合したシリーズが、このDebutラインなのです。
マイスターが手がけたスーパー・エントリー
Andrew Jones (アンドリュー・ジョーンズ)
KEFにて11年、Infinityで3年、そして1997年よりTADにて17年にわたりスピーカーを設計してきた40年近いキャ
リアを持つ世界で最も優れたスピーカー・エンジニアのひとりです。豊富な知識と経験を併せ持っており、2003年
に手がけたTAD-M1といったハイエンド・スピーカーから、エントリー・クラスのスピーカーまで幅広く手がけてき
ました。2015年ドイツELAC社に入社し、同年10月Debutラインを発表。
設計コンセプト
ジョーンズが狙いとした設計コンセプトは、1か所に多大なコストをかけるのではなく、エントリークラスのスピー
カーとしての総合力を高めることにありました。コストの制約の中で最大のパフォーマンスを引き出す。高級機種の
設計とは全く異なるこの挑戦は、ウェーブガイドやユニットの配置、ボルトをなくしたユニット・デザインなど、コストには影響が少なく、それでいて最大限サウンドにインパクトを与える巧みな設計に現れています。Debutラインのシンプルなデザインの中には、ジョーンズのアイディアが数多く内包されています。
彼は次のように述べています。「DebutラインはGood Enough (ほどほどでいい)ではなく、製品が位置する価格帯の中で求められている、あらゆる可能性を追求しているのです。」
ウォーヴン・アラミドファイバー・ウーハー
ウォーヴン・アラミドファイバー・ウーハーは、優れた硬さと軽さの比率を実現し従来のポリプロピレンやペーパー
・コーンを超える減衰特性を有しています。これによるウーハー強度の向上は、さらなるフレキシビリティとスムー
スに伸びた周波数帯域の実現に寄与します。B5、F5には口径にして135mm、B6には165mmタイプを採用してい
ます。
ディープ・スフェロイド・カスタム・ウェーブガイド
深い楕円形にかたどられたカスタムデザインのウェーブガイドは、外部要因から鑑賞されないダイレクトな高域再生コントロールに役立ち、キャビネット面の回折からトゥイータ表面を守る役割も果たしています。また、ウェーブガイドの中に収められたクロス・ドームトゥイータは微かに後方に設置され、ウーハーとのスピード感の統一を実現しています。
PROFILE
Debut B6は、B5のサウンド・パフォーマンスに加え、さらに深く沈んだ低域の再現を有するモデルです。マルチ
チャンネル・システムと素晴らしいブックシェルフを探している耳の肥えたリスナーにとって、真のパフォーマン
スを秘めた選択肢です。
*Debut Line A4/B5/B6/C5/F5には日本語説明書が付属しておりません。該当製品のWebページよりダウンロー
ドして頂けますようお願い申しあげます。